諸葛武候の太乙の測局と推命
本書は、張明澄先生が日本で行った太乙神数の講義録をベースに原典の太乙神数の古典を特定し、その古典はどのような方法で行われていて、それが現代のいまどのように用いることができるかということをテーマに編集いたしました。ゆえに二種の講義録、つまり今から二十年前に書かれて公開されたものとそれ以後、明澄派の太乙神数が公開されました。太乙神数を完全にものにするには、古典研究、文献の特定、古典の運用法から門派の運用法がどのように諸氏選択してどのようなものに完成して行ったかその過程を知ることは非常に重要ではないでしょうか。
太乙とは、いったい何を観る物なのでしょうか?古代中国で国家を維持するために重要な役割である平天下、治国、斉家、修身の平天下を行うために太乙の立向方位が用いられています。この方位を使うことでこれから先の世という30年間に影響を及ぼすことができると考えられています。例えば問題が勃発する諸国に予め行軍の出兵を太乙のある方位に出すことは30年単位で辺疆の地を鎮圧して行き、国家の遺恨を払って安泰に向かうものであります。太乙は一般に毎年毎年の国家や国家間の動向を見るための測局占法として用いられていますが、個人においては太乙命理と太乙命理方位や太乙による占卜、選吉や太乙を用いた家相においても大規模な建築のときに用いられています。 |