徐大昇の子平推命の伝承が原典の『喜忌篇』『継善篇』に集大成する
序章より 子平術の入門 〜800年遅れている現代の子平推命〜
子平とは、いかなるものなのでしょうか?この問いに答えられる日本人は、まことに少ないでしょう。子平術が確立するのが、中国の宋代末期に当たり、その前の唐代の李虚中の時代には、子平術の基礎が既に確立していましたが、理論的な統一性が無く、手探りで推命していました。この子平術には、創世期、中興期、成熟期の三種に区別することができますが、八字の干支から導き出した神殺によって推命するようになりました。これが創世期の子平術と考えられ、この神殺推命が日本の四柱推命になりました。この神殺推命ではない格局と呼ばれる八字をケース分けして推命するようになったのが、徐大昇の『子平三命通變淵源』からであり、この格局推命の段階で財官を用神にして命式の財官の有無によって格局の内外を区別して財官を喜ぶ命式と財官を忌む命式を区別することに成功した、つまり鑑定ができる子平が誕生したのです。徐大昇は、徐子平の究極の子平術の真傳を密かに『喜忌篇』『継善篇』にまとめ上げていたのです。 本書は徐大昇の『喜忌篇』『継善篇』を世界で初めて邦訳いたしました!
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