小六壬は、今まで秘匿された占術でしたが、筆者が六壬の原典研究で既に三十数年前に発見していたのですが、北京大学に現存するテキストでして当時このテキストはコピーするのに膨大な費用が掛かるために断念していましたが、最近その原典が出版されてインターネットでも原文がアップされはじめたのです。当時ノートに数ページのみ筆記して来たのですが、この度実用段階にまで再現性を証明する為にこの半年間再現性を検証していたのです。前冊の『六壬演課斷三傳』の続篇として六壬の研究者や愛好家の人々に満足いただける内容となっております。六壬の銀冊と銅冊がこれで揃い、これによって孟子の教えを根源とする六壬が説く人生の進退を見極めて行って欲しいと筆者は願っております。奇門遁甲は、老子の教えを根源として唯一人生に於いて退く時を知り、太乙は、孔子の教えを根源として世局の推移を知って儒教的な対応が求められる、これこそが三式占の本質と言えるでしょう。 |