子平の格局は、天干に昇って成立する格局と地支そのもので成立する二つのケースが考えられます。既存の子平推命は、天干に昇る財官を中心に格局を求めていましたが、地支によって成立する格局をまったくもって無視し続けていたのではないでしょうか。筆者が『子平淵源』で最初に説き続けたテーマですが、これに興味を持って真剣に研究する子平研究者が一人も居なかったことが残念で仕方がありません。これが日本の子平推命研究に対する厳しい回答だったのではないでしょうか。ゆえに徐大昇の子平淵源から数えて日本の子平推命は、800年の間、何の進歩も本当の真実を求める真摯な研究者も存在しなかったのです。本書の子平淵源奥義によって子平の真髄に回帰し、本当の子平推命とはこのようなものではないかという原点に降り立って新たなる子平推命の可能性を押し開きたいと思っております。ゆえにこの子平淵源奥義を真摯な心で向き合ってくれる苦学生にこれを伝授し、本物の子平推命を会得しようと奮起する子平大學の受講生に今回伝承することを祖師の徐大昇にお許しを請いこれを機に全ての子平推命研究者の推命発展の礎となれば幸いです。 |